公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)が27日、大阪市の関西将棋会館で指された第26期銀河戦予選で後手の平藤眞吾七段(53)を101手で破り、本戦トーナメントに進出した。3連勝で公式戦34勝目となった。

 銀河戦予選は持ち時間各25分間の早指し棋戦。藤井は序盤から積極的に攻め、危なげなく勝利を手にした。午前10時にスタートした対局はわずか1時間5分の圧勝劇だった。

 藤井は「早指しの将棋なのできょうは積極的に指そうとした。方針通りに最後まで指せたかなと思います」と振り返った。

 2度目の対局となった平藤は「うまくさばかれた」と完敗を認め「前回の14連勝目のときよりもすごみを感じた」と対局を重ねるたびに強くなる天才中学生の成長スピードに驚いた。

 次戦は8月4日、王将戦予選で菅井竜也七段(25)と対局する。菅井はタイトル戦「第58期王位戦」7番勝負で羽生善治王位(46)に挑戦中。現在は羽生に2連勝している。藤井は「力負けしないようにしたい」と意気込んだ。