第3次安倍第3次改造内閣が3日、発足した。安倍晋三首相と距離を置いてきたことで、「脱・お友達」の象徴として起用された野田聖子総務相(56)は会見で、支持率急落に危機感を持った首相の「君子豹変(ひょうへん)」ぶりに言及。今後も首相に直言すると明言した。

 野田氏は、首相が3選を目指す来年の自民党総裁選について「次も必ず出る」と述べ、早々と出馬の意欲を示した。閣僚でありながら総裁選出馬に意欲を示すのは異例だが、聖子流のモノ言う姿勢を貫いた形だ。野田氏は15年の自民党総裁選で、必要な20人の推薦人を確保しながら、首相サイドの激しい切り崩しで断念に追い込まれ、会見で「多様性が自民党の魅力のはず」と不快感を示した。自民党総務会長の後は、要職に就いておらず、今回の入閣で再び、「女性初の首相レース」に復帰した形だ。私生活では11年、米国で卵子提供を受け、50歳で長男を出産。障害があるが小学校に入学し、野田氏は「鉄母」として、ブログで息子の成長を紹介している。