小池百合子東京都知事の側近、若狭勝衆院議員(60=東京10区)は7日、都内で会見し、先月13日に政治団体「日本ファーストの会」を立ち上げたことを明かした。次期衆院選時期が早まるとの見方もある中、候補者選抜を見据えた政治塾の設立も発表。初回は小池氏が講義を行い、現職国会議員の参加も認める方針。若狭氏は、年内の新党結成の必要性も明言。小池都政と連携した、国政版「ファースト新党」への流れが、いよいよ本格化する。

 若狭氏は会見で、9月に始まる政治塾に現職国会議員の参加も認める方針を示した。「離党の必要もない。入塾の際に所属政党を教えてもらえれば」と述べた。

 政界の動向次第で、この塾が政界再編の核となる可能性もある。一方、政党要件を満たすには国会議員5人以上が必要。若狭氏はこれまで、5人以上から接触があるとしているが、民進党を離党する意向の細野豪志衆院議員(45)を念頭に、「自民党に代わる受け皿づくりを考えている人とも、これから協議を深めていく」と述べた。民進党を除名された長島昭久衆院議員のほか、無所属の渡辺喜美、松沢成文両参院議員の参加も取りざたされている。