「アベノタメノ解散」だ! 安倍晋三首相は、28日の臨時国会を召集直後に衆院を解散し、10月22日か29日に衆院選を行う意向を固めたことが17日、分かった。野党や「小池新党」の選挙体制が整わないタイミングを狙い、臨時国会で森友&加計学園問題の追及を避けるためには「今だ」と判断したようだ。

<最近の主な衆院解散総選挙の大義(肩書は当時、年月は解散時)>

 ◆00年6月=「神の国」解散 病に倒れ後に死去した小渕恵三首相の「弔い選挙」となるはずが、森喜朗首相の「神の国」発言で窮地に。内閣不信任決議案提出を受け、衆院解散。

 ◆05年8月=郵政解散 郵政民営化関連法案が参院で否決された小泉純一郎首相が、持論の郵政民営化の是非を「国民に聞いてみたい」と、衆院を解散。

 ◆09年7月=追い込まれ解散 麻生太郎首相は就任後、解散時期を模索しながら踏み切れず、任期満了近くにようやく衆院を解散。自民党は惨敗して下野。

 ◆12年11月=党首討論で電撃表明解散 野田佳彦首相が党首討論で、議員定数削減法案への賛同を自民党の安倍晋三総裁に迫った上で、「(2日後の)11月16日に解散をします」と電撃表明。民主党は政権失う。

 ◆14年11月=アベノミクス解散 消費税10%増税の再延期を争点にアベノミクスへの賛否を問うため安倍首相が衆院解散。