東京都の小池百合子知事(65)は25日、都庁で緊急会見し、自ら「『希望の党』を立ち上げたいと思う」と述べ、「希望の党」を自ら結党する意向を宣言した。

 自ら代表に就任することも明かし、28日の衆院・解散総選挙を受けて、衆院選の選挙戦で前面に立つ意向を明言した。

 「都知事ですので、都政はしっかりやっていきたい」と述べ、都知事は辞職しない意向を示した。

 側近の若狭勝衆院議員や細野豪志衆院議員らが、新党立ち上げの準備を進めてきたが、「リセットして、私自身が立ち上げる」と強調。若狭氏らの動きは、いったんガラガラポンとなる。小池氏は「(若狭氏らが)綱領、政策に議論を積み重ね、微にいり、細にいり、議論を重ねてもらった。『枝』もそうだが、一度『幹』に戻り、大きなところで改革、保守を確認するという意味でのリセットだ」と述べた。

 国政に直接絡む意向を示した上で、都政を進めるためにも、自身の主張を代弁する勢力を国政に持つことが必要との認識を示した。

 一方、選挙に関して、「どれくらいの勢力が確保できるかで、与党になるか野党になるか分からない。政権選択選挙であり、候補者は吟味しながら立てていきたい」と発言。「与党」というフレーズに触れるなど、勢力拡大に並々ならぬ意欲を示した。

 安倍晋三首相が25日夕に衆院解散を正式表明するが、「大義なき解散だ。国民も疑問に思っている」と批判した。首相の解散表明直前に、絶妙なタイミングで自身の「国政参戦」の会見を開いたことは、安倍自民党への対決姿勢を示したことと受け止められている。