希望の党代表で東京都の小池百合子都知事は5日、都内で会見し、衆院選(10月10日公示、22日投開票)に出馬しないことを明言した。

 民進党の前原誠司代表から出馬要請を受けた後、前原氏とともに取材に応じた。発言は以下の通り

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 前原さんと並んで話すのは、(日本新党時代以来)25年ぶりです。

 あらためて、今回の総選挙。戦いが始まったわけですが安倍1強をどう倒し、国民に実感のある生活をどう確保するか。あらためて確認した。

 その上で、これまで民進党に籍を置いておられた皆さんに、政策を共有し、ともに戦っていこうということを、あらためて確認するに至った。

 寛容な心で仲間をしっかり受け止めて、ともに戦う。今回の選挙戦で、わたしどもの政策を全国津々浦々に伝えていこうということも確認させていただいた。

 なお、前原代表からは私自身の出馬をということを、今日も(要請)いただいたが、最初からこの件は、私の総選挙への出馬はございませんとあらためてお伝えした。

 では、(衆院選を)どういう旗頭で戦うかということですが、希望の党のチャーターメンバーとともに、どのような形がいいか、きちんと整理したい。

 考えてみると、首班(首相)指名のとき、自民党は羽田政権の後の村山政権を担がれたこともあった。こんな形で、水と油が結ばれたことを、あらためて思い出した。

 戦いにおいてはしっかり、安倍政権に対峙(たいじ)していく方向性を打ち出しながら、総選挙に臨んでいきたい。

(質疑応答)

 --立候補しないことを前原さんとも確認したのか

 小池氏 はい。大変、熱望いただいた。ラブコールもいただきましたが、私は冒頭から、私自身の出馬は考えていないということは、再三お伝えしている。では(首相候補を)どうするか、ということは、あらためて考えていきたい。

 大阪の日本維新の会では、共同代表で松井知事が務めておられる。もう片方は、片山虎之助さんが国会の顔としてやっているのが現状だ。

 --(希望と民進党の合流で)一部で政策の整合性を問う声もある

 小池氏 今回、協定を結ぶ際、これまでいろいろ国会でのご活動をなさってきた。しかし、今はリアルに北朝鮮情勢を目前にしながら、議論のための部分と、どうやって国民の声明、生活、財産を守っていくかとなれば、答えは、おのずと新しいものを描かざるを得ない。そこに皆さんが意識を共有していただき、新しい流れをつくっていこうというのが現時点です。