東京都知事で希望の党の小池百合子代表(65)が7日、東京・銀座で街頭演説を行った。大阪府の松井一郎知事(53)、名古屋市の河村たかし市長(68)も集まったが、昨年7月の都知事選で集まった約2500人より、かなり少ない聴衆だった。

 選挙協力を表明している日本維新の会代表の松井氏は「プラカードを掲げて反対しているだけではだめ。まともな野党が必要。小池さんとまともな野党をつくっていきたい」と語り、希望で政権与党を目指すと話す小池氏とは一線を画した。

 希望の若狭勝前衆院議員もNHKの番組で小池氏の国政出馬について「次の次」と発言し、“敗北宣言”と批判された。その際、松井氏も「未熟だ」と評したが、この日の「まともな野党」発言も公示直前の“敗北宣言”と捉えられかねない。

 小池氏は前日6日の定例会見で語った「フランスのシラク元大統領が首相時代はパリ市長も兼務していた」という事例について、銀座でも紹介。「地方の声を国政に届けられるよう、松井さん、一緒に考えていきましょう」と、地方の首長と国会議員の兼務をあらためて訴え、都知事と国政復帰という両権力の獲得へ色気を見せた。