衆院選を受けた第195特別国会が1日召集され、衆院選で初当選を果たした新人議員たちが、続々と初登院した。

 「因縁の女性対決」となった北海道11区で、自民党の中川郁子氏を破って初当選した、立憲民主党の石川香織氏(33)は、「選挙で、9万8214票をいただいた。自民党に対抗できる勢力の野党第1党(の所属議員)として、皆さんの期待を負って仕事をさせていただくことになるので、ぶれない政党として活動したい」と抱負を述べた。

 石川氏と中川氏は、かつてこの選挙区で相対した石川知裕元衆院議員と、故中川昭一元財務相の妻同士という関係。09年の衆院選で、知裕氏に敗れた昭一氏は、直後に56歳で急死。その後、地盤を継いだ郁子氏が12年、14年と衆院選を勝ち抜いたが、「魔の2回生」問題もあって、落選。壮絶な選挙戦の末、今回は香織氏が、夫の地盤を中川氏から奪い返した形になった。

 夫の知裕氏は「保護者みたいになるので、俺は行かない」と伝え、石川氏に同行はしなかった。登院ボタンの押し方や、女性議員の議員バッジの付け方などを、事前にレクチャーしてくれたという。石川氏は「(政治経験が豊富な)夫のサポートも必要ですが、私自身が認めていただけるように、精いっぱい頑張りたい」と、話した。

 夫と知り合う前は日本BS放送(BSイレブン)の女子アナだった石川氏。大勢の報道陣に囲まれると「私自身は皆さん側の人間だったが、囲まれるということは、これだけ『圧』がすごいのだと実感している」とした上で、「でも、期待していただいているということだと思う。これからが勝負です」と、気を引き締めた。

 石川氏は、14年に政治資金規正法違反で有罪が確定した知裕氏の公民権が停止中に衆院解散となったことから、急きょ出馬を決め、今回初当選を果たした。