自民党東京都連は9日、党本部で定期大会を開き、小池百合子都知事が率いた都民ファーストの会に敗れて今夏の都議選を惨敗するなど、激動続きだった1年を総括した。

 この中で、小池氏と激しく対立し、7月の都議選に出馬せずに政界引退した「都議会のドン」こと内田茂氏(78)が、都連の「最高顧問」に就任することが決まった。この日は「元幹事長」としての肩書で出席していた。

 都議選敗北で引責辞任した下村博文前都連会長や、昨年の都知事選敗北で辞任した石原伸晃元都連会長の2人も、内田氏同様、最高顧問に就任した。

 鴨下一郎衆院議員は「今年は大変、多事多難の年だった」と振り返った上で、10月の衆院選では大勝したことに触れ「都議選の悔しさをばねに頑張った成果だ。皆さんの支援のたまものでもある」と、述べた。

 都議会自民党の秋田一郎幹事長は、「都民の声に真摯(しんし)に耳を傾け、政策に反映させる。政治は結果を出すことだ」と、小池都政をあてこするように指摘した。