千葉県松戸市の小学3年生、ベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)が遺体で見つかった事件から明日26日で9カ月。リンさんが通っていた六実第二小の当時の保護者会会長で、わいせつ目的誘拐などの罪で起訴された渋谷恭正被告(46)は黙秘を続けている。
通学路の見守り活動を行っていた渋谷被告の逮捕は、子どもをどう見守ればいいのかという疑問を全国に投げかけた。リンさんの母校がある松戸市六実と六高台地区では、事件を繰り返さないため、子どもたちの見守り活動を強化し、継続している。
6月に地域住民や防犯団体が連携して発足した「六実っ子安全安心見守り隊」は、11月末までに地元の高校生も加わり、37団体1309人に上った。登下校時のほか、ちょっとした外出時にも隊員カードを身につけ、子どもたちに目を配る。住民の1人は「最近はカードをつけていない時でも、自然と目を配るようになった」と話した。
松戸市では、市内の通学路を中心に防犯カメラを増設。ほとんどの公用車にドライブレコーダーを搭載するなど、子どもの安全を最優先に取り組んでいる。千葉県警も不審者への積極的な声掛けなど、パトロールを強化している。
地域も一丸となった見守りに、効果も出ている。六実、六高台を含む地域を所轄する松戸東署によると、1~11月の管内の街頭犯罪の認知件数減少率は、周辺地域より突出しているという。県内全域でも約15%減と減少傾向にあるが、管内は約23%減。特にひったくり(約68%減)強制わいせつ(約56%減)自転車盗(約30%減)車上狙い(約22%減)の減少率が顕著という。署は「防犯意識の高まり、地域住民の目が、犯罪抑止につながっていると考えている」としている。

