2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長と、東京都の小池百合子知事が26日、都内の組織委で会談し、年明けに調整会議を開くことで合意した。

 同会議は2人に加え、文科相、五輪相、日本オリンピック委員会会長、日本パラリンピック委員会会長ら、五輪運営のトップが集まる。森氏が提案し、小池氏も賛同した。

 昨年は五輪会場見直し問題などがあり、同会議は小池氏が就任直後の同9月以来、開催されていなかった。

 聖火リレーについても意見交換した。東京都は開催地として全市区町村を回りたいとの意向があり、都は各道府県よりもリレー日数が多くなる見込み。森氏は全体の期間では130日前後となる方向だと、小池氏に伝えた。

 築地市場の豊洲移転が来年10月11日に決まったことを伝え聞いた森氏は、築地市場跡地を通る、環状2号線の渋滞懸念について言及。築地の移転延期によって、環状2号線の地下トンネル建設が20年に間に合わなくなった。そのため地上部に代替道路を造るが、交通量が多い上、信号が多く車線も少ないため、渋滞が懸念されていた。

 森氏は対策について「この地域の車の制限、信号の制御などいろいろなソフトがある。都側も協議してやってくださいと言った」と語った。

 小池氏が就任後に着手した五輪会場見直し、築地市場移転延期などで遅れた五輪行政。森氏は「いろいろなことがありましたが、一生懸命これからやりますから、そういうご尽力をいただいたら我々としても大変ありがたい、と申し上げておいた」と明かし、来年以降の本格的な準備へ、連携を確認した。