東京都の小池百合子知事は2日の会見で、男女の結婚に向けた機運醸成の一環で、20年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの観戦を、1歩踏み出すきっかけにしてほしいとして、オリパラに絡めた「結婚応援動画」を製作したと、発表した。都としては初の試みという。

 キャッチフレーズは、「あなたは誰と観ますか」。64年の東京大会を機に結ばれた祖父母のストーリーに思いをはせた男女が、「2人が結ばれ、そして父が生まれた」「僕たちも、私たちも」と、つぶやく内容。小池氏は「プロポーズの1つの言葉に使ってもらえたら」と述べ、オリパラが開かれる20年を、結婚に向けた具体的な目標にしてほしいとの思いをにじませた。

 東京都は生涯未婚率(50歳時点での未婚率)が男女ともに高く、男性は26・06%(全国3位)、女性19・20%(同1位)。一方で、「いずれは結婚するつもりだ」と答える人は、全国的に多いとする統計もある。

 結婚観は人それぞれで、「余計なお世話」との声が出る可能性もある。小池氏は「結婚する、しないはもちろん個人の自由。人生観に基づいて決める問題だ」とした上で、「結婚を望んでいてもなかなか踏み出せない方が多いなら、背中を押して応援することも必要だ。応援団としてやっていきたい」と説明した。都は、昨年も「TOKYO縁結日」と題した婚活イベントを開催している。

 小池氏は会見で、「聞かれる前に言っちゃいますが、私は出もどりでございます」と、離婚経験を涼しい顔で告白。動画は都のホームページや街頭ビジョンなどでも放送される。20日には小池氏が都民と語るフォーラムが予定され、この場も「結婚」がテーマだという。【中山知子】