韓国内では北朝鮮の三池淵(サムジヨン)管弦楽団への関心も高く、11日のソウル公演の映像もテレビ各局で連日、流れている。

 旧正月の最中の15日には、朝鮮放送(テレビ朝鮮)が同公演を1時間にまとめた特番を韓国内で初放送。「牡丹峰(モランボン)楽団」団長の玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏が「みんな、統一を祈っています。朝まで統一の歌が流れてほしい」と語ったスピーチや、涙する韓国の老人の姿なども紹介した。

 続いて放送された政治討論番組「強い敵たち」でも、北朝鮮問題を取り上げた。韓国MBCテレビの元アナウンサーで政治家の朴映宣(パク・ヨンソン)氏は「金正恩氏が最も愛する妹の与正氏を韓国に送り込んだ第1の目的は、文在寅大統領の本音を探るためでしょう」と分析。「正恩氏以外の要人が全員、来ており、正恩氏が来たのと変わらない」などと、12年ぶりに北朝鮮代表団が訪韓した大きな意味を強調した。