囲碁の第2回ワールド碁チャンピオンシップは19日、東京・市谷の日本棋院で決勝が打たれた。初優勝を目指した黒番(先手)の井山裕太7冠(28)は、準優勝に終わった。午前10時30分から始まった対局は、午後4時過ぎ、128手までで井山が投了。韓国の朴廷桓(パク・ジョンファン)九段(25)に連覇を許した。「序盤で苦しくして、見せ場らしい見せ場がなかった。朴さんは世界の中で抜けている存在。差が大きいと感じた」と、相手を認めた。

 先月には、都内で行われた同じ世界棋戦「第22回LG杯朝鮮日報棋王戦決勝3番勝負」で、中国の謝爾豪(しゃ・じごう)五段(19)に1勝2敗で、準優勝。またしても、あと1歩のところで世界一を逃した。「まだまだ弱さや課題を感じる。1つでもレベルアップしたい」と話していた。