東京都の小池百合子知事(65)が25日、今年10月11日に開場する豊洲市場(東京都江東区)の敷地内で行われた「豊洲市場魅力発信フェスタ」の視察に訪れた。

 この日でちょうど、開場の200日前。小池氏は「PRや安全面の情報公開なども含め、(築地からの)スムーズな移転を進めたい」と話した。

 市場内には「見学者コース」が設けられ、参加者が宝探しをしながら市場を学ぶイベントも開催。築地市場の青果卸売業者による模擬せり体験なども行われた。小池氏は集まった観客に「開場前だからこそできるイベント。10月の開場に向けて、みなさんと進んでいきたい」と呼び掛けた。

 また、イベントのメイン会場では、築地市場の事業者が飲食や物販のブースを出店。市場内で使われる小型運搬車「ターレー」の試乗体験も無料ででき、多くの親子連れなどでにぎわった。

 豊洲市場の近くに住み、6歳の長男と訪れた江東区の公務員の男性(52)は「市場が移ってきて、にぎやかになるのは楽しみ。ただ、子どもが小さいので、交通量が増えるのは少し心配」と語った。

 イベントは24、25日の2日間。24日は約3000人が訪れ、この日(25日)も午後1時の時点で約2500人が参加した。