ゴールデンウイーク(GW)後半の4連休初日となった3日、鉄道や高速道路は下りの混雑がピークを迎えた。JR東京駅の新幹線ホームは午前中からベビーカーや大きな荷物を持った家族連れらが多く行き交い、自由席が満員になった列車では、駅係員が乗客の誘導に追われた。

家族4人で仙台市へ旅行に向かう岐阜県各務原市の小学5年鈴木涼雅君(10)は「歴史やお城が好きなので、いろいろなところに行って写真を撮りたい」と笑顔を見せた。

3月に福井県の敦賀駅まで延伸開業した北陸新幹線の利用者も。兄と敦賀の実家に帰省する千葉県の会社員福原純子さん(62)は「東海道新幹線と違って富士山が見えないのは少し残念だけど、乗り換えなしで行けるのはありがたい」と話した。

JR各社によると、東北、北陸の各新幹線は3日午前に東京駅を発車する列車の一部で自由席の乗車率が130%を超えた。のぞみを6日まで全席指定で運行する東海道新幹線も、3日午前の下りはほぼ満席だった。

日本道路交通情報センターによると、3日午前は佐賀県の九州自動車道下り鳥栖ジャンクション付近で32キロ、神奈川県の中央道下り相模湖インターチェンジ付近で29キロ、埼玉県の関越道下り高坂サービスエリア付近で25キロの渋滞が発生した。(共同)