約10カ月ぶりに大阪拘置所から保釈された森友学園前理事長の籠池泰典被告(65)は25日夜の会見で、財務省の文書改ざん問題など、自身の逮捕後に起きたさまざまな出来事を痛烈に批判した。

 「財務省の方で改ざんがあったというのは、今も改ざんがあるのではないか。出てきたものも、改ざんされたものではないか」と指摘。問題発覚から約1年3カ月経過しても、真相が解明されていないことについて「まず、佐川(宣寿・前国税庁長官)さんがうそをついたのは大きなこと。佐川が、国会でうそをついたところから、歯車が狂った」と訴えた。

 「他の役所のことについても、ああいう問題が出てくる。官僚の人の、やりたいようになっている。国民がそんなもんなんかと思ってしまったら、日本の国は滅亡してしまう。ここできちっと。もう1度考え直して、原点から考えなおさないといけない」と述べた。

 この日、詠んだとする句「早朝の 志をうる 初夏の風」も披露。会見は約35分で終了した。