高市早苗首相は11日の参院決算委員会で、昨年の自民党総裁選をともに戦った小泉進次郎防衛相らライバル候補を誹謗(ひぼう)中傷動画を自身の陣営が作成し、SNSに投稿していたとする「週刊文春」報道について、作成にかかわったと指摘された公設第1秘書に電話で聞き取りをした結果として、報道内容をすべて否定した。
立憲民主党の森裕子議員の質問に答えた。
文春報道では、高市氏の公設第1秘書らが、小泉氏について「無能」「世襲の操り人形」などと中傷する動画を作り、SNSに載せたとしている。また、今年2月の衆院選で落選した中道改革連合の枝野幸男氏について「プロのクレーマー」などと中傷するなど、中道の候補者にも言及していたとも報じている。
高市首相は、森氏の指摘に「私は週刊誌の記事を一つ一つ読んでいないが、通告があったので電話で確認した」とした上で「事務所、陣営では総裁選や衆院選で、陣営のアカウントでのSNS発信は行ったが、それ以外での発信は行っていない。他の候補に対する発信は、一切行っていないと報告を受けている」と主張した。
森氏は「総理、すごいタイトルなんですよね、この記事。『高市陣営が流した進次郎は無能』動画」と、記事のタイトルを読み上げながら「総裁選では相手候補の、衆院選では中道改革連合候補の誹謗(ひぼう)中傷動画も、資料として(週刊誌に)載っていましたよ。それを大量に流して、世論操作をしたという極めて具体的なやりとりが具体的に記述されている」とした上で、「あれは捏造(ねつぞう)ですか」とただした。
高市首相は直接は答えずに「先ほど答弁したことに尽きます」と述べた上で、「私自身の流儀でございますが、32歳で初当選をして何度も衆院選を戦ってきているが、対立政党の政策に関して意見を言うとか、自分自身の政策を訴えることはあっても、けして対立候補の批判をしたこともないし、人格攻撃をしたこともありません」と主張。「自民党総裁選でもテレビの討論番組などで討論するときは、お互いの政策を言い合いますけど、個人攻撃をしたことはない」と述べた。
その上で「先ほど、小泉候補という名前が出ましたが、小泉さんに対し、何ら私からも私の陣営からも、批判をしたことはございません」とも主張した。

