新潟市の北越高男子ソフトテニス部員が死亡した福島県郡山市の磐越自動車道のバス事故で、同校を借受人、バス運行会社「蒲原鉄道」の営業担当を運転者としたレンタカー契約が直近の1年で約10件あったことが11日、国土交通省への取材で分かった。

国交省は営業担当以外の人物を運転者としてバスやワゴンを借りた契約も約20件あったと確認。同校は部活動の遠征などで、レンタカーを多数回利用していた可能性がある。

灰野正宏校長らも出席した10日の2回目の会見で、北越高は過去のバス手配に関し請求書を改めて確認したところ「貸し切りバス」と「レンタカー代、人件費」の2種類があったと説明。2025年度に部の遠征で蒲原鉄道が車を手配した12回のうち、3回はレンタカーのマイクロバスだったとも明らかにした。

男子ソフトテニス部顧問の寺尾宏治教諭は「総額だけで項目を確認していなかった」と釈明。5回は貸し切りバス、残る4回は寺尾教諭ら部活関係者が運転するためのレンタカーだったという。

また、事故現場にあった荷物から、「手当」「ガソリン」「高速」の文言や運転していた男と同じ名字が記された3万3000円入りの封筒が見つかり、福島県警が学校側から任意で提出を受けたことも分かった。蒲原鉄道が運転手に渡していた可能性があり、福島県警は金額の内訳や趣旨を調べる。

県警によると、バスは事業用ではない「白ナンバー」のレンタカー。自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で逮捕された若山哲夫容疑者(68)は旅客運送を目的とする車の運転に必要な「2種免許」を所持しておらず、報酬に該当すれば「白バス」行為として道路運送法違反の疑いもある。

蒲原鉄道は6日の記者会見で、若山容疑者との金銭の取り決めは「実費のみだった」と説明。一方、学校側は10日の会見で、蒲原鉄道から3万3000円という金額の提示や請求はされていないと説明している。