★首相・高市早苗が憲法9条改正を仕掛け「時が来た」といえば、安倍政権以来、おとなしくしていた改憲派が気勢を上げる。すると待っていたとばかりに護憲派が猛反発。今までも幾度とみてきた風景だが、最近は大手新聞やテレビが改憲論にかじを切り、5月4日放送の「DayDay.」(日本テレビ系)で司会の南海キャンディーズ山里亮太が「戦後すぐの日本と今の日本や世界は状況が違う」「ルールを大事にすることと、ルールをいっさい見直さないことは同じではない」と誘導すると、コメンテーターのメイプル超合金のカズレーザーが「憲法改正についてポジティブな意見が比較的多い」「高市さんがおっしゃるとおり、時代にあった憲法の形を議論するのは正しいと思う」と言い出した。
★NHKでは護憲のデモの報道だけだと一方的なので改憲派の行事と抱き合わせにならない限り報じないと巷間(こうかん)では言われているが、本当だろうか。日本のテレビは両論併記することが公平とか公正とかバランスがいいと思い込んでいるが、それは自民党が選挙報道での公正さを求める文章を選挙前に送り付けることから始まったのではないか。それが「公正に偏る」メディアの問題点と国民も思わなくなるまでならされてしまったか。しかし日本テレビはもうバランスすらとらなくなった。
★もうひとつの視点から改憲派・護憲派ともに考えてほしいことがある。改憲派はこれまで以上に安全保障という名の軍拡を進めるだろう。護憲派も憲法9条を守り切れとはっぱをかけるだろう。しかしここで耳を傾けるべきは沖縄の声だ。米軍のみならず沖縄県の先島諸島に続々と自衛隊の基地が整備され、ミサイルの配備が進む。シェルターを作れという号令もかかる。しかし9条が守られたとしても、いずれもその負担の重圧と危険度は沖縄が受け持つことに変わりはないのではないか。先の大戦で現地戦の経験がある沖縄は誰よりも平和を愛し、日常の平穏を願っている。憲法問題は東京の議論ではなく、沖縄をどう守るかの議論にしてもらわねば、日本の安全保障の尻拭いに沖縄を平和な島にする努力がなければ両陣営の議論は不毛だ。(K)※敬称略


