多くの女性との交際した過去をつづった著書が話題となり、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家で酒類販売会社社長野崎幸助さん(77)が急性覚醒剤中毒で死亡した事件で11日、55歳年下の妻(22)の代理人に就任した弁護士が、報道各社にファクスを送り、慎重な対応を求めた。

 同弁護士事務所によると、妻に対する取材が過熱しており、行きすぎた取材のほか、臆測に基づく記事や報道による名誉権侵害、肖像権の侵害が多数散見されているという。そのため、今後は、法的措置も含めて、厳重に抗議する意向だという。

 同事務所は「野崎氏の妻は心身ともに疲弊しております。年齢的にも若い本人がこのような状況におかれることはどれだけ大変なことか、想像していただけることと思っております。このような1人の人間を追い込むような形での取材、報道は決して何も生み出しません」としている。