18日朝、大阪府北部を震度6弱の地震が襲った影響で、新幹線や在来線、各私鉄も相次いで運転見合わせとなり、発生から2時間半を過ぎても、主要ターミナルのJR大阪駅付近は、足止めにされた利用客ら、人であふれ返った。

 午前10時30分すぎ、JR大阪駅付近のカフェは運転再開を待つ利用客でどこも満席。ひとつの椅子に友人や家族ら複数で座る光景も目立った。駅ビル通路に座り込んで、コンビニで買い込んだ食事をする姿も見られた。

 午前10時すぎには、地下鉄が運転を再開するとの情報が入ったため、JR大阪駅では、職員に「JRはいつになったら動くのか」と詰め寄る姿も。

 大阪のベッドタウンで、主要な会社も多くある豊中市などの北部地域へ向かう阪急電車も運転見合わせが続いていることから、大阪駅から阪急バスで北部地域へ向かおうと、普段は利用客も少ない大阪駅前の阪急バス乗り場は長蛇の列となった。

 小学女児が壁にはさまれ心肺停止になるなど、高槻市などの大阪府北東部地域でも、家屋は無事でも室内の家具が倒れるなど、多くの被害が出ている様子。

 高槻市に隣接する茨木市では、阪急電車の茨木市駅の表示看板が傾き、同駅付近の住民は「食器棚が倒れた」「テレビが倒れて、液晶が割れた」などの被害を訴える声が相次いだ。