オウム真理教元代表の松本智津夫死刑囚(63=教祖名麻原彰晃)ら7人の死刑が執行されたことを受けて6日、教団の元幹部で、後継団体とされる「アレフ」から分派した「ひかりの輪」代表の上祐史浩氏(55)が都内で記者会見を行った。

 教団が起こした事件について、「当時、私も教団において重大な責任があった」として「被害者・遺族の皆さまにおわびしたい」と謝罪した。

 麻原死刑囚の死刑執行についての思いを聞かれると「10年以上前に脱会をしているので、特段、思いはありません」とした。

 脱会以降は「麻原批判」を行ってきたことで、これまで「一種の緊張感があった」という。「緊張感」の意味については「麻原批判をしていたので、私は『裏切り者』なわけです。そういう意味での緊張感があった」と話した。

 また、文書でのコメントも発表。この日が、「ひかりの輪」が被害者団体との間で被害者賠償契約を締結した日から、ちょうど9年目の節目の日だとして、「アレフの拡大防止などの事件再発防止に努めたい」などと記している。