--今回、こういう形で一緒の場に来たことは、安倍政権をけん制する意味合いがあるのか

 小泉氏 別にそういうことではなく、私は持論を述べている。同じ考えの人と、この運動を展開していく。そういうのは、気にしていないね。

 小沢氏 国民が本当に真剣に考えれば、今でも原発反対は世論調査で6割くらいいる。もっともっと表だって、大きな声になっていくのではないか。

--安倍総裁の3選阻止に向けて、野党はどうすべきか

 小泉氏 今の政界は(自分には)分からないからね。来年の参院選が、どうなるかでしょうね。

--こうやって小沢さんと何かをするのは、いつぶりか。自民党の全国組織委員長として、当時幹事長だった小沢氏と一緒に全国を回ったと講演で話した。それなら、30年ぶりか

 小泉氏 そうか。30年たったか(笑い)。小沢さん、幹事長になったのはいくつだった?

 小沢氏 47の時。

 小泉氏 じゃあ30年だねえ。月日の経つのは、早いねえ(笑い)。

--安倍首相の「育ての親」は、小泉さんだ。自分が思ったのとは違う総理になったと思うか

 小泉氏 私の考えとは違うが、それは、彼は彼なりに1人の政治家として、思ってやっている。私が言う通りにやれといってやる状況ではない。余計なことは言わない。

 でも、残念に思うのは、総理が原発ゼロにかじをきれば、与野党一緒に実現できる。このチャンスを逃しているのは、惜しいなあ。もったいないなあと思う。恵まれている時、やらなきゃいけない時なのに、やらない。残念だ。

--この先、ずっと自民党政権が続けば、原発政策は変わらない

 小泉氏 野党が、原発ゼロにいつ気付くかだね。野党が原発ゼロなら、国民は支持する。(選挙の)争点にするかどうかは大きい。野党は、まだ気付いていないというか。自民党みたいに、意見が違っても最後はひとつになろうというのが、少ない。野党が一本化し、選挙の争点にできるかどうかが、鍵だと思う。