自民党の石破茂元幹事長は10日、国会内で会見し、党総裁選(9月7日告示、20日投開票予定)への出馬を正式に表明した。

 質疑応答の中で、自身が総裁選で勝利し、首相になった場合、首相番記者による毎日の「ぶら下がり取材」などのメディア対応にどう応じるか問われた石破氏は、「自分の不都合なことがあっても、取材には応じるべきだと考えてきた。そういう思いの中で対応したい」と述べ、開かれたメディア対応とする考えを示した。

 首相へのぶら下がり取材は、菅直人首相が東日本大震災対応を理由に拒否して以来、安倍晋三首相も応じていない。

 この日の出馬会見は約1時間半に及んだが、石破氏は時間が許す限り、20問以上にわたるさまざまなテーマの質問に答えた。「何でこんなこと書かれるのか、なぜ分かってもらえないのかと思うことはある」とぼやきながらも、「メディアを選別したり制限することはしたくない。それが政治の使命だ」と強調した。「仮にそう(首相に)なりましたら、お願いします」と、報道陣に呼びかけた。