安倍晋三首相は11日、山口県山口市で行われた自民党山口県連の会合で、自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票予定)への3選出馬に、踏み込んだ表現で強い意欲を示した。

 第2次安倍政権の成果や今後取り組むさまざまな課題について約20分、触れた後で、「次の総裁選ですが、今日は出馬を前提に、話をさせていただいたところでございます」と、明言した。

 その上で、長州が生んだ幕末の偉人、吉田松陰の「志定まれば 機盛んなり」という言葉を引用しながら、「志が定まれば気力も充実し、しっかりとまたやり遂げることができるという意味だ。(総裁選に出馬した)6年前の志は、みじんも変わることはない」と訴えた。

 その上で、「志を支える気力、体力は十分なのか、自分に問いながら、最終的な判断をしていきたい」と述べ、正式な表明は持ち越した。「長州出身の政治家として正しい判断をし、皆さんといっしょに頑張っていきたい」と述べた。