ラグビーの街、岩手・釜石市に新たな復興のシンボルが誕生した。19年ラグビーワールドカップ(W杯)会場の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムが19日、オープン。約6500人のファンを集めて記念試合などイベントが行われた。1000人を超える死者、行方不明者を出した11年の東日本大震災から7年、復興への力強い決意と、支援の感謝を世界に向けて発信した。

 記念試合の前には、新日鉄釜石OBと神戸製鋼OBによる「レジェンドマッチ」が行われた。SO松尾雄治氏を中心に85年まで日本選手権V7を果たした釜石とCTBの故平尾誠二さんを擁して95年までV7の神鋼の「元スター選手」たちがオールドファンを楽しませた。松尾氏は「いいスタジアム。ラグビーと同じで1人の力じゃない。みんながつないで、助け合った結果。ここから釜石を世界に発信してほしい」と話した。