「政治とカネ」の問題を野党に追及されている片山さつき地方創生担当相が、7日の国会審議で公職選挙法違反の疑いがあると指摘を受けた自著名と顔写真、名前が記された看板を、浜松市にも設置していたことが分かった。9日の衆院内閣委員会で、国民民主党の後藤祐一議員が「看板問題」第2弾を指摘した。

片山氏は7日の質疑で、写真付きの大きな看板がさいたま市に3年近く設置されたままだと認め、「たぶん(同じ看板は)ここしかないと思う」と述べていたが、JR浜松駅前にも看板があると認めた。7日の答弁と食い違い、「虚偽答弁だ」と追及されたが、片山氏は「その書籍の看板と同じものはここ(さいたま)にしかないと、明確に申し上げた」と反論。2つの看板に記された著書が違うためだが、言い訳めいた主張に野党は反発を強めた。

一方、無所属の今井雅人氏は、片山氏が作成したカレンダーを無償で受け取った人物がいるとして、有権者への寄付を禁じた公選法に抵触すると指摘したが、片山氏は「事実上の広報ビラ」として金銭的価値はないと、反論を続けた。