昨年10月に、旧築地市場(東京都中央区)から移転した豊洲市場(同江東区)で5日早朝、移転後初めてとなるマグロの初競りが行われる。

昨年1月5日、旧築地市場で最後となった新春の初競りでは、405キロの青森県大間産マグロが、3645万円(1キロ当たり9万円)の最高額で、仲卸業者が競り落とした。

一方、マグロの初競りといえば、人気のすしチェーン「すしざんまい」を展開する築地喜代村の動向が、毎年注目を集める。昨年は、190キロの大間産マグロを3040万円で競り落としたが、1本当たり最高額の落札は7年ぶりに逃した。

同社の名物社長、木村清氏は昨年の初競り後の取材に、豊洲での「1番マグロ落札」に、意気込みを示していた。今回、その「手腕」も見どころとなりそうだ。

小池百合子知事は4日の定例会見で、豊洲市場での初の初競りに対する期待を問われて、「(年末年始の漁で)大間のマグロが釣れたようなので、盛り上がることを期待したい」と述べ、記念すべき豊洲での初競りに期待を示した。