桜田義孝五輪相は13日の衆院予算委員会で、競泳の池江璃花子(18)が前日12日にツイッターで白血病を公表したことについて「がっかりしている」などと述べた自らの発言を「配慮を欠いた」として謝罪、撤回した。同大臣の過去の主な問題発言は、以下の通り。

◆「自分でパソコンを打つことはない」(18年11月14日)衆議院内閣委員会で、立憲民主党の今井雅人議員から「パソコンは使うか」と質問され「25歳の時から自分で独立し、そういうことは常に従業員、秘書に指示をしてやっているので、自分でパソコンを打つということはない」と断言。サイバーセキュリティー基本法改正案の担当閣僚として不適格と指摘されると「私1人で決めることではない。私の事務所、国の総力を挙げて総合的にやること。落ち度がないと自信を持って言える」と反論。

◆「USBはよく分からない」(同14日)同委員会で、国民民主党の斉木武志議員からUSB(パソコンなどに周辺機器を接続する規格)メモリーを使ったイラン核施設サイバー攻撃事件を例に挙げた、日本の原発に関する質問を受けた。その中で「使う場合は穴を入れるらしいですけど、細かいことは私はよく分かりませんので、専門家に答えさせます」とUSBを知らないと明言。

◆「世界に私の名が知られた」(同21日)同委員会で「自分でパソコンを打つことはない」と発言したことが世界各国で報じられたことに「世界に私の名が知られた。いいか悪いかは別として、有名になったんではないか」と主張。

◆「せいご」(同21日)昨年11月14日の同委員会で、斉木議員から「(USBを)知らないで、どのように危険を判断するのか」と質問され「事務所では使っていない」と答弁。その中て官僚原稿を読む際、制御システムの「制御」を「せいご」と読む場面が何度も見られた。

◆「スマートフォンは使うがパソコンは諦めた」(同22日)同委員会で、今井議員からスマートフォンは使うかと聞かれ「便利なので1日に何回も使っている」とポケットから得意げにスマホを取り出したが、パソコンは「教室に行ったが、忙しくて自ら覚えるのはやめようと(思った)」と諦めたと白状。

◆「答弁書を、間違いのないように読むことが最大の仕事」(同22日)斉木議員から、官僚が用意した答弁書の読み上げばかりだと批判され「多くのスタッフの協力に基づく答弁書を、間違いのないように読むことが最大の仕事だ」と述べた。

◆「国防省」(同22日)同委員会で防衛省を「国防省」と言い間違える場面も。