会社法違反(特別背任)などの罪で起訴され、東京拘置所に勾留されていた日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)の保釈から一夜明けた7日、保釈時に作業服で変装していたゴーン被告がかぶっていた帽子が、埼玉県川口市に本社を置く鉄道車両の整備や改造などを行う「日本電装」の社員支給用のものだったことが分かった。同社担当者は「わが社のものであることに間違いないです」とした。

3年前まで全社員に布製の帽子を支給していたが、安全面を考慮して、ヘルメットに変更。今は布製の帽子支給を停止しているという。担当者は「(ゴーンがかぶることは)もちろん事前に把握しておりません。寝耳に水と言いますか、テレビやインターネットで知って、なぜ? と驚きました」と話した。

ゴーン被告は6日、作業服で変装し、軽ワゴン車に乗り込む前代未聞の保釈劇を繰り広げた。