内閣府防災担当の公式ツイッターアカウントが12日午前6時半ころ、熊本で震度6弱の地震が発生したと誤報のツイートをした。

「【地震情報】03日18時10分頃、熊本県熊本で震度6弱の地震がありました。今後の情報に注意してください。強い揺れのあった地域の皆さんは落ち着いて行動してください。」

ツイッター上では、ツイートの直後から

「日時違うが、現時点で熊本は揺れていない」

「ビックリした」

「早く消して欲しい」

「何だ?」

などと、不安のツイートが相次いだ。

さらにツイート内の「落ち着いて行動してください」との文言に対して

「落ち着いて行動するのはお前だ。」

など怒りのツイートもあった。その中、当該ツイートは同6時56分に削除された。

一方で、同6時19分には

「【火山情報】12日06時00分、阿蘇山に火口周辺警報(噴火警報レベル2、火口周辺規制)が発表されました。今後、小規模な噴火が発生する可能性があります。地元自治体等の火口周辺への立入規制等の指示に従い、危険な地域に入らないでください。」

と阿蘇山の正しい警戒情報も発信していた。その後、午前9時半ころに

「【お詫び】本日(3/12)午前6:30に投稿した内容は誤りでした。お詫びして、訂正いたします。申し訳ございませんでした。」(コメントは全て原文のまま)とツイートで謝罪した。

内閣府防災担当の広報担当者は、日刊スポーツの取材に「ツイートが誤報だったのは間違いない。原因を調べていますが、詳細がまだハッキリしていません」と誤報を認めた。

同担当者によると、アカウントは13年2月からスタートし、当初は各種ニュースを見て情報発信していたが、現在は気象庁が発表するデータを受け取り、それを140文字のツイッターに合わせる形で自動編集されたものを中身を確認してツイートしているという。

ただ、職員も24時間、詰めているわけにはいかないので、スマートフォンでもツイートできる運用になっているという。同担当者は「古い記事を触った可能性もある」と説明した。今年1月3日には、熊本で震度6弱の地震が発生しており、当時の記事をツイートした可能性もある。同担当者は「今後、間違いがないように考えられる対応、改修はしたい」と約束した。【村上幸将】