安倍晋三首相は24日の衆院厚労委員会で、10月の消費税増税に関し、3度目の見送りを決めた場合に衆院を解散するか考えを問われ「基本的には信を問うことは考えていないが、その時々状況によるので、一概には答えられない」と答弁、微妙な言い回しをした。

「リーマン・ショック級の出来事が起こらない限り、予定通り引き上げる」と強調したが、衆院解散について言質を取らせなかった。夏の参院選に合わせた衆参ダブル選について、与党側は可能性は低いとみているが、首相が解散しないと見せかけて踏み切る選択肢は消えておらず、野党は警戒を強めている。