学校法人「森友学園」の籠池泰典前理事長(66=詐欺罪などで公判中)が24日、都内で講演会を開いた。保釈から1年を迎える前理事長は「拘置所に入っていた間に国家権力からいやらしいことをされた。学園封鎖、保育園の認可取り消し、差し押さえられた家も解体され、保育園も解体されつつある。籠池が影響を及ぼした学園、保育園に根拠、影すら置いてはいかんと全てつぶした」などと訴えた。

年金は現金になった途端、差し押さえられるため受給せず、貯金通帳もなく、財産は柴犬だけだという。長女の町浪(ちなみ)氏とは接見禁止のため、次女の家で生活しており「何ものにも替え難い家内の愛情と下の娘の扶養家族として暮らしているほかは、全てなくなった」と吐露。16日に前立腺炎で入院、22日に退院したばかりだが、政権への怒りは収まらず「安倍政権はやるところまでやる単細胞」とまで言い放った。

同席した諄子(じゅんこ)夫人(62)は、安倍首相がトランプ大統領と26日に高級ゴルフ場でプレーすることに対し「自費でやればいい。国民の税金の無駄遣いはいかがなものか」と批判。29日からは、夫婦ともに被告として補助金詐欺事件の裁判に出廷するが「逃げません」と力を込めた。【村上幸将】