令和初の国賓として来日していたトランプ米大統領は28日、3泊4日の日程を終え羽田空港から帰国した。これに先立ち、海上自衛隊横須賀基地の視察で日米の隊員らに訓示した際、川崎市の事件に触れ、「事件の犠牲者に謹んで哀悼の意をささげる。すべての米国民は日本と被害者の方とともにあり、被害者の家族とともに悲しんでいる」と、哀悼の意を示した。

トランプ氏は同基地で、安倍晋三首相とともに、事実上の空母への改修が決まっている「いずも」型の護衛艦「かが」に乗艦。防衛省によると、米大統領が自衛隊艦船に乗艦したのは、初めてとみられる。その後は米海軍横須賀基地も訪れ、強襲揚陸艦「ワスプ」でも演説。今回の来日を「忘れがたい訪問」と述べた上で「日米同盟はかつてなく強固だ」とアピールした。

横須賀への出発前には、宿泊ホテルを天皇、皇后両陛下が訪問。トランプ氏は「両陛下のことをよく知ることができ、本当の友人同士になれた」と述べた。