将棋の羽生善治九段(48)のタイトル戦挑戦が持ち越しとなった。6日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第60期王位戦挑戦者決定戦で、木村一基九段(45)に敗れた。

4日に公式戦1434勝の最多勝利記録を更新したばかり。豊島将之王位(名人・棋聖=29)への挑戦権獲得の期待がかかったが、姿を消した。対局後、「つまらない将棋にしてしまった。終盤、難しくしたと思ったが、正しい手は見えなかった」と言葉少なだった。

現在無冠の羽生は、タイトル通算獲得99期。次のチャンスは、挑決トーナメント準々決勝まで進出中の王座戦になる。勝ち上がれば、改めて100期への挑戦権を得る。