自民党の埼玉県連(新藤義孝会長)は13日、国会内で、プロ野球ヤクルトで活躍し、現在はスポーツライターの青島健太(61)と会い、今年8月の埼玉県知事選(8月8日告示、25日投開票)への出馬を正式に要請した。

青島氏は「大変光栄な、ありがたい要請をいただいている」とした上で、「政治経験のない私に務まるのか。お世話になった方や家族にも話をしなければならない。どういう決断をすべきか、少しお時間をいただき、しっかり判断したい」と述べ、来週には結論を出す意向を示した。

青島氏は「6歳から埼玉で育った。人生を振り返ってみると、友達と遊び、スポーツに明け暮れ勉強に没頭したいちばん、いい時代だった。そのふるさと埼玉の知事にというお話は、大変な重責だ」と述べた。

「政治経験のない私に務まるのか。一方で、今年はラグビーワールドカップ(W杯)、来年は東京オリンピック(五輪)・パラリンピックとメガスポーツイベントがある中、埼玉が躍進できるチャンス。スポーツ的なことでは私にしかできないこともある」と述べた。

新藤氏は、青島氏に出馬要請した経緯について、「最大の理由はリーダーシップ。これまで所属したチームで、すべて主将を務め、社会人野球でも監督を務めた。どんな分野にいてもチームをつくり、力を発揮できる指導力を持っている」と強調。「埼玉県に新しい風を起こしてくれる」と、期待を示した。

同知事選をめぐっては、4期目の上田清司知事(71)が14日に会見し、知事選の対応を表明する見通し。国民民主党の大野元裕参院議員(55)は5日に、無所属での知事選出馬を表明。行田邦子参院議員(53)も出馬を予定している。