宇宙飛行士の野口聡一さん(54)が米企業が開発する新型有人宇宙船に日本人初の搭乗員として訓練に入ることを23日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。

野口さんは宇宙船ソユーズ59Sのバックアップクルーとして準備、訓練を続けていたが、打ち上げ成功によって米新型宇宙船に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在を目指すことになった。

初の民間宇宙船クルーに抜てきされた野口さんは「日本人宇宙飛行士として初めてとなる、新型宇宙船に搭乗する機会を与えて頂き大変光栄です。宇宙飛行の歴史的な転換点に立ち会うことになり、その任務の重大さに身が引き締まる思いです」と意欲を示した。

米新型宇宙船は米航空宇宙局(NASA)から委託されたスペースX、ボーイングの2社が開発を進めている。スペースXは3月に無人飛行に成功、ボーイングは9月に無人飛行、11月に有人飛行を目指しているが、いずれも開発計画は遅れており、野口さんの搭乗時期は未定だ。