参院選比例代表で初当選した「れいわ新選組」の舩後靖彦氏(61)、木村英子氏(44)は26日、総務省で行われた当選者に対する当選証書の付与式に出席し、当選証書を受け取った。

終了後、取材に応じた舩後氏は、介助者を通じて「感無量です。言葉もありません」と喜びを伝えた。

木村氏は「今回の議席は、私だけの議席ではなく、私の命と生活をバトンリレーのように支えてくれた多くのボランティア、介助者の人たち、皆さんが起こしてくれた奇跡だと思います」と話した。

また、出馬に導いてくれた山本太郎代表について「大きな勇気を持った政治家に出会えたことも、私の運命を変えてくれた。本当にありがたく思っています」と謝意を示した。「同じ状況を抱える障がい者の仲間や支援者の方々、私のことを知っていただいた多くの国民の皆様から温かい支援をいただき、ありがとうございました」とも述べた。

木村氏は、参議院でバリアフリー化に向けた対応が進んでいることには「とても感謝している」とも述べた。その上で「重度の障がいをもつ議員が、介護を受けながら国会に存在できる制度が、今はない。(現在の制度では)経済活動が認められておらず、国会議員になったら今までの介護保障は打ち切られることになるそうです。もし打ち切られたら、介護者がいなくては生きていけなくなる」と訴えた。

「今の状態では、8月1日に国会に来ることができない。安心して働くことができるように、現在受けている介護保障サービスをこのまま受けることができるよう、参議院や議院運営委員会、政府に要望していきたい」と述べた。