東京都の小池百合子知事は9日の会見で、令和元年度の名誉都民として、元文相の赤松良子氏(89)、劇画家のさいとう・たかを氏(82)、デザイナーの三宅一生氏(81)の3人を、候補に選んだと発表した。9月の都議会で同意を得た上で正式に決まり、10月に顕彰式が行われる。

赤松氏は旧労働省の婦人局初代局長を務め、女性の社会進出に向けた先駆者。小池氏が日本新党で衆院選初当選した後の93年8月に発足した細川政権で、文部大臣に任命された。現在、日本ユニセフ協会会長を務める。

さいとう氏は、50年にわたり、1度も休載なく連載が続く「ゴルゴ13」の作者。小池氏は「(麻生太郎)財務大臣もファンだと記憶している。世代を超えて読者を魅了している先駆者だ」と評した。三宅氏は、「イッセイ・ミヤケ」などのブランドで、日本を代表する世界的デザイナーとして知られる。