2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は23日、各国オリンピック委員会(NOC)などが集まる団長会議で韓国代表団からの島根県・竹島(韓国名・独島)削除要請を受け、現行の地図を継続使用することを表明した。韓国代表団は組織委の聖火リレーホームページに示されている日本地図に、竹島が日本の領土として表示されていることを問題視した。

取材に応じた布村幸彦副事務総長は「聖火リレーの日本国内ルートをできるだけ分かりやすくするために客観的な地図を利用している。そこに固有名詞がついているわけではない。特に変える予定はありません」と答えた。

NOC団長会議は20~22日の日程で行われた。20日の全体会議では、東京電力福島第1原発事故による放射能汚染を懸念し、食材の安全性や競技会場への影響について質問が出た。それに対し組織委は、国際基準よりも厳しい値でモニタリングしている食材を使うため、安全に提供できると回答した。韓国以外のNOCからは同様の質問は出なかった。