九州北部で降った猛烈な雨の影響で、佐賀県大町町の佐賀鉄工所から、約11万4000リットルの油が近くの川に流出した可能性があることが28日、分かった。

佐賀県によると、この日午前10時ごろ、佐賀鉄工所から消防に「工場内への浸水で、2000リットル入るタンク57個に入っていた油が、六角川に流された可能性がある」と連絡があった。工場のすぐ側に六角川が流れており、鉄工所ではオイルフェンスなどを張り、川への油流出を防ごうとしているものの、「川の流れが速く、回収が困難だ」と話しているという。

県によると、約1時間後の午前11時ごろ、県内の土木事務所などから「川の流れが速く、間もなく油が有明海に達しそうだ」と連絡が入ったという。県担当者は「どれだけ油が流出したのか、また、被害状況についてなど、詳細を把握できていない」と話している。