フランスでニワトリが2年半の裁判の末、早朝に「コケコッコー」と鳴くことを認められたことが話題になっている。

西部のリゾート地オレロン島のコリンヌ・フソーさんが飼うおんどりのモーリスは、隣人から「夜明け前の鳴き声がうるさくて寝られない」との苦情を受け、17年に訴えられた。5日(現地時間)の判決公判で、裁判官は「おんどりには鳴く権利がある」との判決を下した。

フランスの複数メディアによると、隣人のビロン氏は元農家で、別荘として使う家に年に数日しか滞在していなかったが、モーリスの鳴き声に不快感を感じていたという。7月の公聴会では「うるさくて寝ていられない」と主張していた。

判決公判で訴えが退けられると、フソーさんは「ニワトリが勝った」と喜んだ。ニワトリの権利が認められたことに加え、リゾート地における住民と別荘所有者の争いの典型例として世界中で耳目を集めている。