自民党の竹本直一氏がIT担当相、科学技術担当相として初入閣した。78歳の高齢で、最先端分野を担当する大臣として大丈夫? との声もある中、関係者はIT推進などの総合的な対策を行う衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会委員の実績を強調。SNSの投稿も、スマートフォンを駆使して自ら行っており、問題ないと断言した。

11日朝、NHKが報じた、朝の散歩をする竹本氏の姿がインターネット上で話題となった。「TRUMP PENCE」と米大統領と副大統領のネームが入った白のTシャツ姿に「自然体過ぎ」「腹を抱えて笑った」などの声が相次いだ。

ファッションセンスと並び、議論が沸騰したのが78歳の高齢でITを知っているのか? という声だった。「USB、知っている?」「パソコンもスマホも使いそうもない」などの声が相次いだ。その背景には「自分でパソコンを打つことはない」「USBはよく分からない」など、度重なる失言で辞任した、桜田義孝元五輪相の“トラウマ”があるようだ。

そうした声に対し、竹本氏の事務所関係者は、問題がないことを強調した。竹本氏はSNSを駆使した情報発信に意欲的で、インスタグラムには元ベナン大使のゾマホン氏、環境相で初入閣した小泉進次郎氏の父純一郎氏、フィリピンのマルコス元大統領のイメルダ夫人らとの2ショットを多数、掲載。8月21日にはツイッターで、日本のIT技術の礎を築いた発明家のドクター中松氏と対面した写真をアップした。

関係者は「全てスマホで、自分で投稿しています」と明言。自民党では、超電導リニア鉄道に関する特別委員会の委員長を5年あまり務め、最先端技術への関心は高いという。竹本氏は「科学技術を中心とする分野は将来、伸びゆく国家にする上で死活的に重要。人材を育て、国家戦略として振興し国の魅力を作っていきたい」と抱負を語った。