東京都の小池百合子知事は17日午前、都庁で報道陣の取材に応じ、国際オリンピック委員会(IOC)が、東京オリンピック(五輪)マラソン・競歩の開催都市を東京から札幌に変更する検討に入ったとする発表について「かなり突然な話だ」と受け止めを述べた。その上で「なぜこうなったか、変更を考えているところから、きちんと説明を聞かないといけない」と述べ、今月30日に始まる調整委員会でIOCに説明を求める意向を示した。

主な一問一答は次の通り

-唐突な形でのIOCの発表だった

小池氏 突然の話だった。(発表の)直前に(調整委員会の)コーツ委員長からご連絡をいただき、ご相談したいという話があった。

ただ、かなり唐突な話。これまでも、各自治体では、マラソンコースを走るところで、みなさん盛り上がって準備をされていたという事実もある。これから、調整委員会の中で話し合っていくということになる。

これまでも組織委員会や東京都、IOC(で連携し)、中身によってはIOCのメディカル部門のアドバイスも受け、(暑さ対策を)決めてきた経緯がある。調整委員会が開かれるので、その場でどのようなことがベストなのか、ハード、ソフト両面について話し合っていきたい。

ーいつ連絡が

小池氏 まず、組織委員会から話があった。時系列的には確認したい。

-マラソン、競歩を楽しみにしていた都民も多い。チケットを買った人もいる。どう説明するか

小池氏 説明はむしろ、なぜこうなったか、変更を考えておられるところから、きちんと説明を聞かないといけない。東京都はもちろん、アスリート・ファーストは重要だと思っている。その中で、どのようにして東京大会を成功させていくか、大きくとらえて進めていきたい。

-開催地の変更はできるのか

小池氏 変更については突然のお話だったし、どういう根拠に基づくものか、よく(組織委員会などと)連携をとっていきたい。

-組織委の森喜朗会長とは話したのか

小池氏 森会長は、昨日(16日)、お越しになられ、さまざまな動きについてのご報告がありました。