福島県いわき市を流れる新川の支流の宮川が25日夕方、激しい豪雨に見舞われて氾濫した。いわき市内郷支所の関係者が「県の観測所で、氾濫注意水位に達しました」と明らかにした。福島県の公式サイトによると、氾濫注意水位は2・55メートルだが、午後7時半現在の最新の観測水位は2・88メートルとなった。またいわき市役所がある同市平の梅本観測所では、新川の氾濫注意水位は3・30メートル、避難判断水位の4・58メートルだが、最新観測水位は両推移を超える、4・95メートルに及んだ。

いわき市では台風19号の際、市内を流れる夏井川の堤防が豪雨で決壊し、流域で5人が溺死するなど、甚大な被害を受けた。宮川は台風19号が直撃した際は、氾濫しなかったが、内郷支所の関係者は午後5時以降、雨脚が激しくなり同7時半現在も降り続けているとした上で「台風19号の際はギリギリ、持ちこたえたんですが雨が極端に、集中的に降った」と説明。同支所はJR常磐線の内郷駅に近いが、周辺は「各所で膝くらいまで道路が冠水している」(同関係者)状況だという。