ハロウィーンで仮装姿の若者らが集まった東京・渋谷は、トラブルが相次ぎ、警視庁渋谷署は1日、痴漢や窃盗、公務執行妨害などの疑いで、10月31日夜~1日未明に計9人を逮捕した。騒ぎが続いたハロウィーンから一夜明け、渋谷センター商店街振興組合小野寿幸理事長が日刊スポーツの取材に応じた。

昨年は軽トラックを横転させる事件や痴漢など逮捕者も続出。これを受け渋谷区は今年、騒動への対策、警備関係で約1億3000万円の予算を計上したが、小野氏は「1億円の意味はなかった。通常営業できないなら意味がない」と嘆いた。区は今年6月、期間中の路上飲酒などを禁じる条例を施行。小野氏は「条例のおかげで飲酒は少なくなった」と話したが、「お金は被災地に使え」など多くの反発も受け、「バカ騒ぎに1億円を使うことには怒りを感じる。被災地には申し訳ないとしか言えません」と言葉にし、来年に向け「条例だけにして、商店街の入り口を封鎖するしかないのでは」と警戒した。【佐藤勝亮】