2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は20日、札幌に移転したマラソン、競歩会場の近くで行われる他のイベントについて、国際オリンピック委員会(IOC)に対し地元札幌の意向を主張し、交渉していく考えを示した。

今月18日、両競技の発着点を同市中心部の「大通公園」とすることで組織委、同市、北海道の三者が合意した。しかし同所では「さっぽろ夏まつり」が来年も開催予定。開催都市契約ではIOCの事前承認なしに本大会と大会前後1週間に近場で他のイベントを開催してはならないと定めているが、地元は並行開催を求めている。

今回はIOC権限で移転を決定した経緯があり、組織委の森泰夫大会運営局次長は同まつりとの両立について「地元の状況を認識し交渉していく」と話した。