東京都の小池百合子知事は13日の定例会見で、20年東京オリンピック(五輪)・パラリンピックに向けて、大会仕様のデザインマンホールを、都内に20枚、設置すると発表した。

色は、緑、青、赤など5種類。大会への機運醸成とともに、都の下水道のイメージアップも目指している。大会後のレガシー(遺産)として残すことで、末永く大会の記憶とともに親しんでもらいたいという願いも込められた。

設置場所は、大会中にライブサイトやパブリックビューイング会場となる代々木公園、日比谷公園の周辺、臨海副都心の「夢の大橋」周辺など。今月19日以降、「夢の大橋」を皮切りに順次設置される。「夢の大橋」の周辺には、東京五輪の聖火台の1つも設置されることになっている。

都内の自治体を含めて、限定デザインのマンホールを設置するケースは、全国で増えている。その地域にゆかりのある人気アニメのキャラクターなどをあしらった「ご当地マンホール」には、熱烈なファンやコレクターが多いことでも知られる。小池知事は「大好きな方に、ぜひコレクションに加えてほしい」と、期待を込めた。

一方で、マンホール人気の高まりや、その金属じたいをねらう目的で、盗難などの被害に遭うケースも出ている。小池氏は「大会を記念するレガシーでもあり大切にしていただきたいし、下水道の施設にまで思いを致していただけるような情報発信もしていきたい」と、呼びかけた。