外為法違反事件に絡んで、東京地検特捜部の家宅捜索を受けた自民党の秋元司衆院議員(48=東京15区)の関係先の1つ、衆院第1議員会館(東京・永田町)周辺には、大勢の報道陣が集まった。

会館の中は、写真撮影が禁止されている。会館内にある秋元氏の事務所の前には、大勢の記者が詰めかけ、張り込みを続けた。小雨が降る議員会館の外には、多くのテレビカメラやカメラマンが待機し、関係者の出入りを見守った。

秋元氏の事務所と同じフロアでは、別の議員の事務所の関係者も多く往来した。待機する報道陣を見て、一様に驚いたような表情を浮かべていた。

議員会館内の事務所は、議員にとって国会活動の「本拠地」でもあり、議員会館の事務所に特捜部の強制捜査が入るのは、極めて異例のことだ。

最近では、医療法人「徳洲会」グループをめぐる公選法違反事件の関連で、13年11月に当時の衆院議員の議員会館事務所が、家宅捜索を受けたケースがある。